パソコン初心者の基礎知識 - VPN -
VPNとは、外出先などからインターネットを使って安全に社内へアクセスしたり、
自宅のLANへアクセスしたりできる技術です。
以前は、専用線か、Webベースでの暗号化接続を提供するSSLやメールの暗号化
という方法が主流でありました。
しかし、サービスが多様化するにつれて、利用するアプリケーションを意識する
ことなく暗号化したいというニーズが高まってきてました。そうした環境に
対して、VPNが最もコスト的にも安く、必要とされてきました。
本社から隣町の支店に機密文書を持っていくとしましょう。電車やバスと
いった公共交通機関を利用する場合、見知らぬ他人と接触することは
避けられません。
機密文書が盗まれる可能性もあり、非常に危険であります。
では、安全に届けるためにはどうすればよいのでしょうか?
あまり現実的ではありませんが、専用の地下通路を設け、そこを移動するという
方法が最も安全だと考えられます。公共交通機関を使って機密文書を運ぶことは、
インターネットでデータをやりとりすること、専用の地下通路がすなわち専用線
であります。
つまり、インターネットでは盗聴・改ざんの危険があり、専用線は安全だが
高価であるということです。これらの問題を解決するのがVPNです。
VPNは、オフィス間を専用の車で移動するようなものです。一般道路を
使っているが、ほかの人と接触せずに機密文書を届けられるのであります。
このようにインターネット上の拠点間を専用線のように接続し、のぞき見や
改ざんなどの不正アクセスを防ぎ、安全な通信を可能にする技術がVPNです。
インターネットを経由しているにもかかわらず、あたかも同一ネットワーク上
にいるかのような利便性が得られます。
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